プロップファームに挑戦して失格になるトレーダーの多くが、「日次ドローダウン」を正しく理解していないことが原因です。
「1日5%まで損失OK」と思っていたのに、含み損が膨らんだだけで突然失格になった……。そんな経験をする人が後を絶ちません。
この記事では、日次ドローダウンの意味・計算方法・リセットタイミングなど、初心者が間違えやすいポイントを具体例つきで丁寧に解説します。
日次ドローダウンとは?まず定義を理解しよう
多くのプロップファームでは「1日の損失が口座の5%を超えたら即失格」というルールを設けています。
重要なのは、確定損失(決済済み)だけでなく、含み損(未決済ポジションの評価損)もリアルタイムでカウントされる点です。
日次ドローダウンは「最大ドローダウン(全期間の損失上限)」とは別のルールです。1日の損失がどれだけ小さくても、全期間の損失が上限を超えれば失格になります。両方を同時に管理する必要があります。
最重要!「残高」と「有効証拠金」どちらで計算するか
日次ドローダウンの計算で最も混乱しやすいのが、「何を基準に5%を計算するか」という問題です。ファームによって異なります。
| 計算基準 | 何を基準にするか | 含み損の影響 | 主な採用ファーム例 |
|---|---|---|---|
| 有効証拠金(エクイティ)基準 | 当日開始時の有効証拠金 =残高±含み損益 |
即時反映される(厳しい) | Fintokei(チャレンジプラン標準) |
| 残高(バランス)基準 | 当日開始時の口座残高 =確定した損益の累積 |
含み損は影響しない(緩い) | FTMO・Fintokei(スイングプラン) |
⚠️ 有効証拠金基準の落とし穴
含み損が膨らんでいる最中、まだポジションを決済していなくても「有効証拠金が失格ラインを下回った瞬間」に即失格となります。「決済すれば大丈夫」ではなく、含み損がリアルタイムでカウントされることを必ず頭に入れておきましょう。
具体例で計算してみよう|100万円口座・日次DD5%の場合
ケース①:前日と同額(利益ゼロ)でスタートした日
📊 計算例:初期資金 1,000万円・日次DD 5%
ケース②:前日に利益が出た翌日
📊 前日に50万円の利益が出た翌日の場合
ケース③:前日に損失が出た翌日
📊 前日に30万円の損失が出た翌日の場合
💡 ポイント:日次DDの失格ラインは毎日変わる
「1日5%まで」という数字は固定ではありません。前日の取引結果によって毎日失格ラインが更新されます。前日の有効証拠金をベースに計算されるため、毎朝リセット後にその日の失格ラインを確認する習慣をつけましょう。
リセットタイミングはいつ?ファームごとの違いを確認
日次ドローダウンのカウントは1日1回リセットされます。このタイミングを知らないと、意図せず翌日分のカウントに入ってしまうことがあります。
| ファーム | リセット時刻(日本時間・夏時間) | リセット時刻(日本時間・冬時間) | 計算基準 |
|---|---|---|---|
| Fintokei(チャレンジ標準) | 午前6時 | 午前7時 | 有効証拠金ベース |
| Fintokei(スイングプラン) | 午前6時 | 午前7時 | 残高ベース(含み損影響なし) |
| FTMO | 各日の開始時 | 各日の開始時 | 残高ベース(前日残高×5%) |
| Blueberry Funded | 午前7時 | 午前8時 | 残高・有効証拠金のうち高い方 |
| Funded7 | ※公式サイトで要確認 | ※公式サイトで要確認 | |
※ 時刻・計算基準は変更の可能性があります。必ず各社公式サイトでご確認ください。
リセット時刻を意識した1日の流れ(Fintokei例)
この時点の有効証拠金が、その日の計算基準になります。含み益があるポジションを持ち越していた場合、その含み益も含んだ額が基準になります。
含み損が膨らむほど有効証拠金は下がります。失格ラインに近づいたらポジションを縮小・決済する判断が必要です。
「まだ決済していないから大丈夫」は危険です。有効証拠金が失格ラインを下回った瞬間、即失格になります。
前日の確定損益を反映した有効証拠金が新しい基準になります。前日の損失が大きいほど翌日の許容損失額も小さくなります。
ポジション持ち越し時の特殊ケースに注意
リセット時刻をまたぐポジション(持ち越しポジション)の扱いは特に注意が必要です。
⚠️ 含み益を持ち越した場合(Fintokei)
午前6時時点で含み益があるポジションを保有していると、その含み益を含んだ有効証拠金が翌日の計算基準になります。翌日の損失許容額が増える一方で、利益が消えても含み益分は失格ラインに組み込まれているため、予期せず失格ラインが高い状態になることがあります。
FintokeiとFTMOで計算基準が違う!具体例で比較
同じ「5%」という数字でも、計算基準が違うとまったく異なる動きをします。
📊 前提:口座1,000万円・前日残高1,000万円・1日の日次DD 5%
当日、10万円の含み損が出ているポジションを保有している状態
失格を防ぐトレード習慣:NG例とOK例
❌ やりがちなNG行動
- 「まだ決済してないから大丈夫」と含み損を放置する
- 1回のトレードで口座の3〜5%以上のリスクをとる
- リセット時刻を意識せず含み益ポジションを持ち越す
- ダッシュボードの失格ラインを確認せずに取引する
- 朝一番に大きなロットでエントリーして急落を食らう
✓ 失格を防ぐOK習慣
- 毎日リセット後に失格ラインを確認してから取引開始
- 1回のトレードリスクは口座の1〜2%以内に抑える
- 含み損が日次DDの50〜60%に達したら撤退を検討する
- ストップロスを必ず失格ライン内に設定する
- ダッシュボードの有効証拠金をリアルタイムで監視する
💡 1回のトレードリスクを1〜2%に抑えると失格リスクが激減する
日次DD 5%のファームで1回のトレードリスクを1%に設定すれば、1日に5回連続で損切りしてはじめて失格ラインに到達します。2%なら2〜3回で到達。トレード1回あたりのリスクを小さく抑えることが、最も確実な失格防止策です。
主要プロップファームの日次ドローダウン一覧(2026年5月時点)
| ファーム / プラン | 日次DD上限 | 計算基準 | リセット(日本時間) |
|---|---|---|---|
| Fintokei チャレンジプラン | 5% | 有効証拠金ベース | 午前6時(夏)/ 7時(冬) |
| Fintokei 入門プラン | 3% | 有効証拠金ベース | 午前6時(夏)/ 7時(冬) |
| Fintokei スイングプラン | 5% | 残高ベース(含み損影響なし) | 午前6時(夏)/ 7時(冬) |
| FTMO 2-Step | 5% | 残高ベース(前日残高×5%) | ※公式サイトで要確認 |
| Blueberry Funded 2-Step | 5% | 残高・有効証拠金のうち高い方 | 午前7時(夏)/ 8時(冬) |
| Funded7 2フェーズNEO | 5% | ※公式サイトで要確認 | ※公式サイトで要確認 |
※ すべての数値は公式サイトで要確認です。プランや購入時期によって異なる場合があります。
🚨 入門プランの3%は特に危険
Fintokeiの入門プランは日次DD 3%と非常に厳しい設定です。1,000万円口座なら1日の損失上限はわずか30万円。スキャルピングや高ロット取引には向きません。入門プランを選ぶ場合は、1回のリスクを0.5〜1%以内に厳格に制限することを強くおすすめします。
よくある質問
まとめ:日次ドローダウンの3大ポイント
- 含み損もリアルタイムでカウントされる:決済していなくても失格になる
- 計算基準はファームによって異なる:有効証拠金ベース(厳しい)と残高ベース(緩い)がある
- 失格ラインは毎日変わる:前日の取引結果によって毎朝更新される
日次DDを理解したうえで、1回のトレードリスクを1〜2%以内に抑え、必ずストップロスを入れることが失格を防ぐ最大の対策です。
ドローダウンルールの詳細は各社の公式FAQに掲載されています。チャレンジ前に必ず確認しましょう。クーポンを使うとコストを抑えてスタートできます。
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